おおや耳鼻咽喉科では新型コロナウィルス感染症対策をした上で、診療を行っております。症状が疑われる方は事前にお電話ください。
耳鳴りとは
耳鳴りはほとんどの方が経験している症状で、「ピー」「キーン」「ゴー」など周りで音がしていないのに自分だけ音が聞こえる状態のことです。
一時的に聞こえる耳鳴りは病気では無く、多くの方に起こる症状ですので心配はいりません。
常に耳鳴りが聞こえる、頻繁に耳鳴りが聞こえて落ち着かないなどの症状がある場合は注意が必要です。
耳鳴りがある方の多くが難聴を伴っていると言われており、聴力を検査すると耳鳴りがある側の耳の80%に難聴が認められています。
原因の一つとして難聴があることによって聞こえづらい音を聞き取ろうとして脳が興奮し、その結果耳鳴りとして通常聞こえない音が聞こえると考えられています。
注意した方が良い耳鳴り
他には注意が必要な原因として「聴神経腫瘍」があります。
中高年の方が片側だけ耳鳴りが2~3か月続く場合は、MRIなどの詳しい検査を受けることをお勧めいたします。
耳鳴りを伴う病気
耳鳴りを伴う病気としては突発性難聴、メニエール病、中耳炎などの耳の病気があります。
耳鳴りがあるために聴力が低下していると思いがちですが、聴力の低下によって耳鳴りが生じている場合もあるため、耳鳴りを取り除けばよく聞こえるようになるわけではありません。
耳の病気のほかにも、高血圧、高脂血症、糖尿病、不正咬合(歯のかみ合わせが悪い)、肩こりなど、全身的な不調により耳鳴りが起きることもあります。
耳鳴りの治療
聴力の低下に伴って発生している耳鳴りであれば補聴器で聴力を補うことで耳鳴りが治まることがあります。
耳鳴りの治療は
内服・・・ビタミン剤、血流を良くする薬、漢方薬 など
その他にも・・・抗不安薬、睡眠薬、ストレス回避 など
などの方法があります。
その他の治療としては
「耳鳴りを完全に消し去る」のではなく、
「耳鳴りが気にならなくなる」ようにする音響療法もあります。
補聴器を使用することで低下した聴力が補われ、耳鳴りが軽減されることもあります。
耳鳴りでお悩みの方は一度ご相談ください。